雛の育成
雛を丈夫に育てるから美味しい卵を産める
平成4年に養鶏農家から育成依頼をきっかけに育成事業が始まりました。
一般の方からすると養鶏は雛の育成から生産までしていると思われるかもしれませんが、ヤマト養鶏のように育成をしている養鶏農場に育成をお任せいただいていることがほとんどです。
ヤマト養鶏は生まれたばかりのヒヨコを受け入れてから育成が始まります。
受け入れしてから20日まではとても大切な時期で大変気を使って育てています。
鶏舎には最新鋭の設備を導入して、温度、湿度管理などセンサーを見て状況を確認できる体制があります。
しかし、人の目で確認するからこそ養鶏農家から雛の育成を任せていただけると思います。
鶏を丈夫にする技術。雛の時期は卵をこの先産ませる体をつくる大事な期間
人間の赤ちゃんも同じように雛は生まれてから7~10日の間が体が弱く、見回りを特に気にしています。
湿度や温度が一定になるよう心を配り、初めて入るゲージの中で餌や水の位置や餌の食べ方など教え、光に慣れてもらいます。雛を丈夫に育てるには単に餌を与えて体を大きくさせるのではなく内臓を強くなるような育成をします。雛に気持ちよく過ごしてもらえるよう心がけています。雛が気持ちよく過けなければダメージを与え、鶏は良い卵を産めません。
最新鋭の鶏舎と人の目で雛を見守る
昔に比べ、現在はスマートフォンで餌や水のデータを確認でき便利になりました。空調管理やデータ管理により業務の効率も良くなりました。
しかし設定した数値より、ヤマト養鶏は人の目で雛を見守ることを大切にしています。
同じ温度でも四季を通すと印象や感じ方も異なります。また鶏舎の上段と下段でも暑さや寒さが異なります。冬場の温度管理が大切です。昔はよくボイラーが止まるなどしたので深夜によく鶏舎を確認していました。ボイラーを焚いても温度が上がらない場合があります。また、夏場は40度近く上昇すると換気にも限界があります。自動化に頼らずに人の感覚で雛を見守っています。
普段の作業内容
雛の様子を1日何度も様子を見て巡回します。
清掃をしながら、どこかに何かが詰まり水が止まっているなどの異変を確認しています。
鶏舎は育雛で4段、成鶏は8段の高さがあり全長70mの鶏舎の中を台車を移動しながら作業をしています。